漆器の技で植物用ポット 山中・浅田漆器工芸が開発。

浅田漆器工芸(加賀市)は、山中漆器の特徴を生かした多肉植物・盆栽用のプラントポットを商品化した。刻み模様の加飾挽きの技法などを用い、「Craftgreen(クラフト・グリーン)」と名付けて、現代の住宅になじむデザインとした。


ポット開発は伝統的工芸品産業振興協会の「NEW DENSAN PROJECT」事業に採択され、デザイナーの石崎育味氏(東京)にトータルデザインを依頼した。直径12センチで、形状はY、T、V、Uの4種。色は黒、白、シルバーがある。底面に排水用の穴と溝を設けた。価格はケヤキ材のYとVが8200円、セン材のUとTは5千円(いずれも税別)。

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今月末から販売し、7月17~19日に東京ビックサイトで開かれる「インテリア ライフスタイル」に初出展し、ポットを紹介する。浅田明彦専務は「経年変化も楽しめ、寄せ植えなどにも使える」と話した。