中国で生まれた盆栽、日本で発展して「青は藍より出でて藍より青し」に

盆栽と言えば、高齢者が楽しむ趣味というイメージがかつてはあったが、最近では若い人の間にも広まっているほか、「BONSAI」として世界中に広まっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、盆栽について紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、日本の盆栽はもともと中国が起源であると紹介。平安時代のころに中国から日本に入ってきたが、日本で発展を遂げ「青は藍より出でて藍より青し」になったと称賛している。

中国では700年代にはすでに盆栽があったようだが、今となっては「一般庶民に関わりのないもの」になってしまったと嘆いた。盆栽を観賞する人も深く理解しているわけではなく「表面だけを見ている」そうだ。


 それに対して、独自の発展を遂げた日本では盆栽は多くの人に愛されている。中国のように専門家だけが理解できるものではなく、一般庶民の趣味にもなっていると紹介。当初は天皇や貴族だけが楽しむものであったが、江戸時代には庶民に広がり、近代では80年代頃まで年寄りの趣味と見られていたのが、90年代ころから若者や世界の人にも広まったと伝えた。

 また記事は、日本の盆栽は、「自然を超える自然の美」を表現していると称賛。これは、自然を敬愛する日本人の民族性をよく表しており、細かなところにまでこだわる日本人にぴったりの趣味だと分析している。

 盆栽は中国由来とはいえ、日本では独自の発展を遂げ、今や世界に広まった「BONSAI」は、日本式の美を表現した代表的なものの1つと言えるだろう。


埼玉県にある「大宮盆栽村」は、外国人から盆栽の聖地と呼ばれており、日本から海外への盆栽輸出額は年々増加していて2016年には80億円を突破している。日本式の盆栽はこれからもますます発展していくに違いない。