木場潟公園 二つの祭り 伝統芸能披露や水質改善の歌

小松市の木場潟公園の自然や文化に触れる「全国植樹祭メモリアルスマイル木場潟」が二十二日、同公園中央園地であった。

開催テーマは「共創で目指す持続可能なこまつ」で、環境団体や市民がブースを出展した。会場内のステージでは「木場潟公園まつり」(北陸中日新聞後援)が同時に開かれ、地域住民が伝統芸能などを披露した。


市松東みどり学園教諭の村元康一さん(55)は、木場潟の水質改善を訴える歌「木場潟よ よみがえれ」をギター演奏で歌った。

二〇〇三年に作詞作曲し、当時の教え子の月津小学校児童とレコーディングした。

村元さんは「水質がきれいになり、カヌー競技で世界からも人が集まってくるようになった。木場潟に向かって歌えるのが本当にうれしい」と喜んだ。


同市の民謡山本会は、木場潟を行き交う船乗りがかつて歌った「木場潟舟こぎ唄」を初めて披露した。会員は「エーンヤ、ホー」と独特の掛け声を響かせた。同市島町の獅子舞保存会は、勇ましい獅子舞の演舞を見せ、会場を回った。加賀献木木遣(きや)り保存会による明治時代の巨木引きを再現した「献木木遣り」の披露、市南部中学校吹奏楽部の演奏などもあった。


ブースコーナーでは、竹細工、乾燥したアサガオのつるを使ったリース、コケ盆栽作りなどが人気を集めた。小松工業高校電気科の生徒によるおもちゃの無料修理、賞味期限が近い家庭内の食品を集めて福祉施設などに寄付する「フードドライブ」の回収コーナーもあった。